郡和子のコラム
2017年03月25日(土)
国会に吹く嵐の事、そして風に乗って逝った岡崎さんの事
「森友学園」問題が、連日国会を揺るがしています。
証人喚問で籠池理事長が話されたことが、また新たな疑念を生み、真相の究明には至らず、政府・与党は、一日も早い幕引きを図りたいのでしょうが、とても納得できるものではありません。
総理夫人に国家公務員の秘書役が5人も付くことはこれまで前例がなく、夫人の活動にいつも帯同していたことの是非も厳しく問われなければならないでしょう。
そして、この夫人付の官僚が、役所と交渉したことを示すファックスが表に出て、その事に関しても総理はじめ苦しい言い訳しか返ってきません。
しかも、当の夫人付きの女性官僚が、海外の大使館に異動する人事発令があったやに聞きます。
一方の当事者は証人喚問、他方の当事者も同じ舞台でお話を聞かねばフェアではありません。
偽証罪に問われる中発言した籠池氏に対し昭恵夫人の弁明のフェイスブックの文章は、ご当人が書いたものとは思えないお役所言葉が次々並んでいます。
この国は、何を守ろうというのでしょう。
ところで、岡崎トミ子前参議院議員が3月19日未明ご逝去されました。73歳でした。あまりにも早いお別れで、残念でなりません。
私にとって岡崎さんは、民間放送時代からの先輩でもありました。
岡崎さんが政界に転身される時、長年担当されていた番組を「和ちゃん、頼むね」と言って細かく引継ぎをしてくださった事、「あなたなら出来る」と政界へ誘って頂き、私の演説原稿をチェックしながら必ず当選するからと励ましてくださった事。
弱い立場の人に寄り添い、権力の間違いには毅然と戦う、信念を通す政治のお手本を示してくださった大きな大きな政治家でした。
政治の世界に女性が増えなきゃダメと、女性のための政治スクールを開講し校長としても力を発揮してくださいました。
この国会で政治分野の男女共同参画を進める基本法をようやく成立させられそうだと報告した折には、心から喜んでいただきました。
議員を辞められた後も、市民運動の集会などにも変わらず足を運び、亡くなられる少し前も、病床から「共謀罪はどうなっているの?」と今の政治状況への心配を話されました。
まだまだやり残した事がおありだったに違いないと思います。
岡崎さんの思いを引き継ぎ、これまで以上に努力をし頑張っていく所存です。
心からご冥福をお祈りいたします。
4月15日午後、お別れの会を開催する予定です。詳細が決まり次第ご案内させていただきます。
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