郡和子のコラム

2017年04月13日(木)

安倍一強

官邸で、こんな機械が重宝されています。その名は「全自動忖度(そんたく)機」…。

まさかそんな機械があるわけではありませんが、安倍政権が2014年5月に発足させた「内閣人事局」が、全自動「洗濯機」ならぬ「忖度機」の自動運転ボタンになっているのではないでしょうか。

霞が関の幹部人事は、それまで各省庁の事務次官が実質的に決めてきたのですが、安倍総理は、事務次官以下すべての審議官・部長級の幹部職員あわせて凡そ600人の人事権を総理官邸に集中させ、総理の独断で官僚上層部の人事を左右できる、戦後以来初めての激変を官僚の世界に持ち込みました。

ですから、表立った指示をしなくても、すでに安倍一強体制が稀に見る超長期政権と見た官僚たちは、安倍総理に嫌われないように安倍総理の顔色をうかがいながら仕事をしている、それを象徴的に表している一つの例が「森友問題」だと言えます。

難関の国家公務員試験をクリアした頭脳明晰な若者たちが、日本国民のために尽くすのだという高い志を持って役所に入り、各分野のスペシャリストとして専門知識を習得し実地経験を積んでいく。

大企業と比べれば、決して高いとは言えない給料で、夜遅くまでの残業もいとわずに霞が関で働く官僚は、日本を動かす政策を「公平公正」に練り上げるシンクタンクでもあると私は思っていますが、官邸による人事権掌握で、官僚たちは、「国民目線」ではなく「官邸目線」にすっかり変わってしまったのではないか、その危機感を強く持ちます。

内閣法制局長官をはじめ最高裁判所まで安倍総理のイエスマンを配し、審議会メンバーは安倍総理に近い方々で構成することを「忖度」し、常に先回りして総理を不機嫌にしないように国会運営も行われる…。

「結党以来、強行採決など考えたこともない」と国会で答弁した総理のその思いを見事なまで忖度し、私の所属する厚生労働委員会では、森友学園問題について質問したのはけしからんと、与野党合意していた審議日程まで飛ばして「想定外」の「強行採決」が行われました。

「全自動忖度(そんたく)機」は、公認を握られているすべての党所属議員にも、凄い威力を発揮しています。

マスコミも「忖度」、必ずしも事実を正しく伝えているとは言えません。

「全自動忖度機」これを打ち壊さねば、国民に利益はないと断言致します。


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