郡和子のコラム

2005年07月29日(金)

ホワイトバンド

7月11日は、「世界人口デー」でした。 1987年7月11日、旧ユーゴスラビア、現在のクロアチアのザグレブで生まれた赤ちゃんを、50億人目の赤ちゃんということで 、国連事務総長がお祝いし、国連はその後、7月11日を「世界人口デー」に制定して、毎年世界中でイベントを開催しながら、世界人口のことを考える日としています。
 今年は、「愛・地球博」の会場の国連館でイベントが開かれたようです。

 日本は、今、少子化が大きな問題になっていますが、世界の最貧国では依然として人口は急増しているんです。世界人口は、 まだまだ2050年まで推定で26億人増加し、89億人に達すると予想されています。

そしてその増加は、ほとんどが、アフリカ、アジア、ラテンアメリカの途上国だそうです。

今でさえ、最貧国の子どもたちは世界の手助けが足りず、毎日5000人が難民になり、あるいは紛争で殺され傷つき、あるいは子ども兵となって(ある推定では30万人の子どもが兵士として紛争に巻き込まれている) 誰かを殺め、教育も受けられないでいます。エイズに感染して生まれる子どもの数も急増している。

 日本は、子どもを産めよ増やせよと、国内のことだけで躍起になっているけれど、そうした子どもたちのためにも投資する責任があると、私はそう思う。


  • ホワイトバンド : 3秒に一人の赤ちゃんが亡くなっています。ひとつ300円で最貧国に思いを伝えよう。

2005年07月26日(火)

ボランティアの根っこ

仙台市のボランティア連絡協議会の創設20周年を祝う会が開かれました。 昭和60年、「ボランティアのまちづくり事業」が国の事業として実施され、仙台市はその第1号として指定を受けています。 ボランティアの根っこがしっかりしている土地柄、お祝いの席では多くのボランティアの皆さんとお会いしました。

 ボランティアは、当初「物好きな暇人がやる活動」なんて言われたりもしました。困っている誰かに自分の時間を使って何かをする、 というのが活動の始まりですが、自主的に参加するうち、自身がいろいろなことを学び、元気をもらい、人と人との関係が心地よくなって、生きがいになっていきます。

 だからでしょう、皆さん、とても輝いていらっしゃいました。
中でも最年長の現役ボランティア、遠藤栄三郎さん94歳は、もうすでに30年以上もそんな活動をしているそうです。ちょっと、足元が危ういところもありますが、 何のなんの、元気で、頭もクリア、驚かされました。 何しろ、あの、「ヒロシです・・・」を形態模写しながら、爆笑の自虐ネタを披露くださり、場を盛り上げていらっしゃいました。

 現在、仙台市社会福祉協議会のボランティアセンターに登録している仙台市内のボランティア団体は、約400、個人650人、延べ16、800人。 しかし、高齢化の波はこんなところにも現れ、高齢者が多くなり、しかも会員数はここ数年伸び悩んでいるとか。

 2007年、団塊の世代が退職して、第2の人生をスタートさせます。その世代を如何に取り込んでいくか、大きな課題です。もちろん、現役の世代へのアプローチもです。 ボランティア休暇を認めている企業は、このところの経済状況でちっとも増えません。従業員がボランティアすることで、その企業も活性化するはずと思うのですが。



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