郡和子のコラム

2005年07月26日(火)

ボランティアの根っこ

仙台市のボランティア連絡協議会の創設20周年を祝う会が開かれました。 昭和60年、「ボランティアのまちづくり事業」が国の事業として実施され、仙台市はその第1号として指定を受けています。 ボランティアの根っこがしっかりしている土地柄、お祝いの席では多くのボランティアの皆さんとお会いしました。

 ボランティアは、当初「物好きな暇人がやる活動」なんて言われたりもしました。困っている誰かに自分の時間を使って何かをする、 というのが活動の始まりですが、自主的に参加するうち、自身がいろいろなことを学び、元気をもらい、人と人との関係が心地よくなって、生きがいになっていきます。

 だからでしょう、皆さん、とても輝いていらっしゃいました。
中でも最年長の現役ボランティア、遠藤栄三郎さん94歳は、もうすでに30年以上もそんな活動をしているそうです。ちょっと、足元が危ういところもありますが、 何のなんの、元気で、頭もクリア、驚かされました。 何しろ、あの、「ヒロシです・・・」を形態模写しながら、爆笑の自虐ネタを披露くださり、場を盛り上げていらっしゃいました。

 現在、仙台市社会福祉協議会のボランティアセンターに登録している仙台市内のボランティア団体は、約400、個人650人、延べ16、800人。 しかし、高齢化の波はこんなところにも現れ、高齢者が多くなり、しかも会員数はここ数年伸び悩んでいるとか。

 2007年、団塊の世代が退職して、第2の人生をスタートさせます。その世代を如何に取り込んでいくか、大きな課題です。もちろん、現役の世代へのアプローチもです。 ボランティア休暇を認めている企業は、このところの経済状況でちっとも増えません。従業員がボランティアすることで、その企業も活性化するはずと思うのですが。



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