郡和子のコラム

2005年08月28日(日)

子どもを産みたくても産めない社会を変える政策

私は、子どもを産みたくても産めない社会を変えたい、ということを中心テーマとして訴えています。民主党も「年金」改革と並んで、「子育て」支援を最大のテーマとして掲げています。
具体的には、どのような政策が必要なのでしょうか。

基本的なこととして、私は「少子化は社会や経済に危機をもたらすから困る。子どもを増やそう」という人口政策的な発想に立った政策は適当ではないと思います。 あくまでも、「子どもを産みたい人が、安心して子どもを産むことができる社会づくり」という視点が必要だと思います。 その上で、幅広い取り組みが必要です。その主なものを、少し整理して列挙してみます。

○ 女性(と、本当は男性)が仕事を持ちながら、子育てをすることができるための「仕事と家庭の両立支援」など

・ 長時間労働の問題への対応
・ 子どもの看護休暇普及
・ 父親の育児休業取得普及
・ 勤務時間の短縮制度の請求権化
・ 有期雇用労働者の育児・介護休業取得
・ 多様な保育ニーズに対応するための基盤整備
・ 学童保育の拡充

○ 費用がかかって子どもを産み、育てられないという問題に応えるための「出産助成金」や、「子ども手当」

・ 民主党のマニフェストには、保険給付による現行の出産一時金(30万円)に加えて一人あたり20万円の出産助成金を給付することを盛り込んでいます。ほぼ自己負担なしに出産ができる計算です。
・ また、義務教育終了まで、子ども一人あたり月額1万6000円の子ども手当を支給することとしています。

○ 将来に希望を持ち、子どもたちの幸せを期待して子どもを産めるための「社会保障改革」、「食の安心・安全確保」のための政策や「環境政策」

・ 実は、「子どもたちの将来のために、民主党の年金改革に期待している」という方も多いようです。

○ 子どもを産み・育てることを応援するような職場環境を整えるための施策

今回は民主党がマニフェストや政策としてこれまで掲げてきたものを中心に挙げてみました。
分類は必ずしも適切ではないかも知れませんし、ここには書かなかったもので大切な施策もたくさんあります。
より本質的には、私たち大人自身が幸せを実感して、自分の子どもたちと、この幸せを分かち合いたいと思えるような社会づくりが大切ですよね。
また、戦争に対する不安があっては、希望を持って子どもを産み、育てることもできません。

今日も街頭で乳母車を押していたお父さんお母さんにお話しを聞きました。出産にお金がかかって大変だった、ふたりめを躊躇している、との声が結構ありました。

まだ人見知りの始まらない赤ちゃんは、私の「いないないばぁ」に、きゃきゃきゃと笑ってくれました。とっても幸せにさせてくれる笑顔です。

いずれにしても、これまでの制度の手直しではなく、それこそ大きな構造改革をする中で取り組んでいかなければ、子どもたちの笑顔であふれる社会をつくるのは難しいと思います。

私も一生懸命とりくんでいく決意を、ますます固くしています。


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