郡和子のコラム

2005年11月26日(土)

女の名前

先日園遊会に出席させていただいたときのことだ。

受付で名札を渡された。
夫と一緒だったのだが、私の名札は「衆議院議員 郡和子」、夫は肩書きなしのフルネームであった。

男性の同僚議員と挨拶すると、お連れ合いの名札には「○○夫人」とある。彼女の名前はない。
さすが宮内庁!(?)と関心もしたが、なぜ、こうなるのだろう?

女の名前は、結婚をすると無くなってしまうに等しい。
だれそれさんの妻、子どもが出来れば○ちゃんのお母さん、さまざまな書類にも、夫の名前を書くことが多いのではないか。

以前地元の新聞に寄せていたエッセイの中で、同級生と知らず「はじめまして」と電話した話を書いたのだが、結婚して姓が変わった同級生を、なかなか本人と確認するのは難しくなる。
それまでのネットワークが途切れてしまうことも多いのだ。
しかし、夫婦別姓を認める法律は、なかなか成立させられない。

今、皇室典範を女系容認の方向に改正する案が有識者会議から報告されたが、これについても、これから紆余曲折ある、かもしれない。

こと、女の権利に関する問題は、日本では手強い。


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