郡和子のコラム

2006年01月07日(土)

3億キロの彼方に手が届く

このコラムは、昨年11月28日にアップしようとしてお蔵入りしていたもの。地球から3億キロ離れた小惑星「イトカワ」へ着陸して岩石を採取!のニュースを受けて書いたもの。
改めて思い出しアップする。

『探査機「はやぶさ」の高い技術が、はるかな宇宙への夢を大きくする。

東北大学の吉田和哉教授らが、この「はやぶさ」の「足」に大貢献しているのをご存知だろうか。
吉田教授には以前にも知能ロボットのことで何度か話を聞いている。とても興味深い話だった。
不整地の地面路面で、表面を転倒せずに、着実に前へ、後ろへ、右へ、左へ、上へ、下へ、と、移動する「足」の開発にも尽力され、災害現場などでも活躍させている。
また、人工衛星に搭載するアームの開発でも有名だ。

今回の「はやぶさ」は、打ち上げが2003年で、当初の予定着陸地点と誤差があったというが、なんと、30メートル以内。
3億キロの30メートルだから、二階からから目薬なんてものじゃない、富士山頂から仙台の我が家のお裁縫箱の針の穴に糸を通す、よりすごいんじゃないか。
変な、たとえ話、ごめんなさい。

平和的にみんなのために、こうした技術が使われるのは嬉しいことだが、裏返せば、平和的でなくてもその技術は可能と言うことだ。
詳しくわかんないけど、そういうことだ、よね。
今度はそのあたりを吉田先生に質問でぶつけてみようか。

今回「イトカワ」から採取した岩石が地球に届けられるのは2007年6月。新たな宇宙の解明はそれ以後にゆだねられるが、星を見るのがまた楽しみになる。』

というものだった。秋の長い夜、星を見ながら書き留めたものだったが…、その後、小さなトラブルで、はやぶさの帰還は遅れることになったため、ストップをかけているうち、忘れちゃっていた。

昨日、9条のかつてのやり取りをアップしていて、ふと宇宙開発技術が平和的でない方向へ行ったら…との、危惧を思い出し、アップすることにした。


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