郡和子のコラム

2006年05月01日(月)

水俣病50年

水俣病が公式に発見されて今日で50年。
被害者の皆さん、ご家族、ご遺族の皆さんは、この50年、大変苦しい思いですごされたことと思う。

ヘドロの海、子供心に、「ヘドロ」というおどろおどろしい言葉に表現される海を想像したのを思い出す。50年たって、いまなお、問題の解決に結びついていないことを思うと、胸が苦しくなる。

公害の原点といわれる水俣病は一企業が起こしたものだが、国の不作為で被害を大きくさせた。その責任は重い。

なぜ、被害者の救済が進んでいないのだろう。
この国で暮らす人々の命や暮らしが脅かされる状況が続くのだろう。

食べ物の、薬品の、様々な安全が保たれず、危険を放置したまま、経済や産業の発展ばかり進めてきた国のあり方が、改めて問われる。

耐震偽装事件もBSEの問題も、この流れの中で起こったのだと、悔しい気持ちでいっぱいになる。

政治家は何のために政治家になったのか、政治は誰のためのものなのか。

水俣病公式発見から50年、新米の政治家だが、責任を果たしたいと、決意を新たにする。


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