郡和子のコラム
2006年09月10日(日)
思わず比べてしまいました 岐阜県前知事と宮城県前知事
裏のお金がおよそ17億円もあった!
岐阜県での裏金問題が発覚してからおよそ2ヶ月。
ようやく、「申し訳ありませんでした」と当時の最高責任者として頭を下げた梶原前知事。
しかし、裏金問題についてはあらためて関与を否定。
さらに、「事実関係については棚上げする」と語って真相究明を求める声には答えない。
公職の辞任や退職金の自主返還についても否定したのだった。
「申し訳ない」の言葉とは裏腹、当時の県政トップの責任をどこまで実感しているのか分からなかった。
県民、国民を馬鹿にしているとさえ思える。
95年に「官官接待」が全国的に問題となり、情報公開を求める機運が高まった、はずだった。
いや、その声に押され、情報公開法も出来たのだ。この期に及んで何をしているのだ、と、開いた口がふさがらない。
去年選挙に出るときにエールを送っていただいた、当時の浅野宮城知事と梶原前知事とを、思わず、比べてしまった。
ゼネコン汚職事件がきっかけで誕生した浅野前知事は、情報公開の急先鋒であった。県庁の食糧費を透明にする作業に取り組み、自らも減給に課した。県警の黒塗りの捜査報償費との戦いも辞さなかった。税金の使い道にことの他こだわったのはご承知の通りと思う。
一方で、岐阜県は、もともと不適正な会計処理でつくられたプール金が表面化するのを避ける狙いで、98年ごろから組合関係の口座にまとめ、集中管理するようにしたらしい。全庁ぐるみでの裏金作り、しかも、副知事も、そして、知事も、承知していた、との疑いもあるのだ。説明責任は免れない。
隠して隠して、手に負えぬほど巨額になって、焼いたというのだから、お金を、しかも、税金を、何だと思っているのだろう。
改めて、会見での梶原前知事の姿勢は、同じ政治の道を進んだものとして、大きな疑問を持つ。
前宮城県知事、浅野史郎さんはあの会見をどう見たのだろう…、
急に、お目にかかりたくなった。
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