郡和子のコラム

2007年07月22日(日)

年金の通帳眺め出る吐息

「病院が高嶺の花となる老後」
「年金の通帳眺め出る吐息」
「納税の月奇数月財布の中は虫の息」

先日知り合いのおかあさんからこんな川柳が書き添えられた手紙を頂戴しました。

そうだよな、税金がビックリするほど上がっただけじゃなく、年金から次々保険料が天引きされ、しかもそれも上がる一方だもの、無理もない…、そう思いました。

既に引かれている介護保険料の他に、来年4月からは、75歳以上の高齢者の方々から新たに医療保険料を、国民健康保険加入の65歳以上の方からも保険料が天引きされることになります。
現役を引退した方々の生活の糧となる年金から他の制度の保険料を強制的に差し引いていくというのは、どうなのでしょう。財産権の侵害に当たらないか、と、問題提起される人もいます。
私も年金制度の根幹が問われる問題だと思います。

加えて、年金制度、日本では25年掛け続けなければ受給権が発生しません。24年11ヶ月掛けても、掛け捨て、没収です。(こんな制度は他国にありません。)

未納も減ってはいません。昨年度の未納率は35%、しかも、本来払うべき保険料を満額払っている人は半分しかいません。保険料を減免されていたり、未加入だったり。
大きな原因は、「年金不信」「保険料が定額で、低所得者に負担が重い」からでしょう。

一番許せないのは、今回、年金保険料を永久に給付金以外に流用することを認めてしまったことです。

年金を変えなくてはなりません。
そのためにも政権を変えてください。

「年金の通帳眺め出る吐息」
生きる希望を奪ってはなりません。


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