郡和子のコラム

2008年01月16日(水)

年金特別便

宙に浮いた年金問題で年金特別便が随時、皆様方に送られていると思います。
ブルーの封筒に「年金特別便です」と書かれているものです。
現時点で60万人の皆さんに発送されました。
届いた方は、宙に浮いた記録の持ち主の可能性が高い方々ですが、このうち、来訪し同封されている加入記録照会票を出し訂正の手続きをした方は5.4%の32,457件に留まっています。

届いた皆さんは、これまでの記録を書いた書面をみて、どこが空白になっているのかお分かりになりましたでしょうか?

たとえば、国民年金と厚生年金の重複加入、あるいは、書かれている記録以前の加入については全く分かりません。
また、保険料の未納期間や月数が明示されていないので、どこが空白なのか、非常に分かりにくくなっています。

これでは、何のための特別便か、気付かせないための特別便ではないかと穿ってみたくなるというものです。具体的なヒントも何もなく、何十年前のことをはっきり思い出せるのかはなはだ疑問と言わざるえを得ません。

この特別便を生かすには、皆さん一人一人が念入りに内容を確認できるかどうかにかかっているのですが、わからない場合は、社会保険事務所の窓口に相談に行くべきでしょう。
相談窓口の対応にも期待したいところですが、どうやら、今回の特別便は、政府のアリバイ作りではないか、そんな危惧も生まれてきます。

どうか皆さん、宙に浮いた記録の持ち主の可能性が高いのです。
国を信じて納めていたのに、こんなことまで、と、釈然としないかもしれませんが、前述した重複加入の方など、特に留意してください。
しかし、せっかくお金をかけて特別便を送るのに、収めた人の身になった対応でないのが、残念でなりません。


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