郡和子のコラム
2008年01月18日(金)
福田総理の施政方針演説 泥沼に浮かぶ泥船の船長か
きょう召集された今年の通常国会で、福田総理の施政方針演説がありました。
総理になって4か月、初めて福田さんが何をしたいのか、その方向性を示すものです。
競争と改革が強調された小泉・安倍と続いた政治から方向転換を図ろうとする言葉が並びました。
この一年を「生活者・消費者が主役となる社会」のスタートにしたい。
その上で、これまでの法律・制度を「国民目線で総点検」する。
「国民」という言葉が何度も何度も出てきました。しかし、それはこれまで国民を見ていない政治だったことの証でもありました。
私は、片腹痛い施政方針演説だったと思います。
全くこれまでの失政を反省することはありません。
なぜこのような状況が生まれたのか…。
大田大臣の経済演説でも「もはや日本は一流の経済国ではない」というほど、経済政策も誤っていたのであって、思わず、あなた方がこれまで「経済財政諮問会議」そして「アメリカ」ばかりを見てやってきたからではないか、そう、呟いてしまいました。
人気がなくなると目先を変えての政策を打ち出し、根源的なことは先送りして何とかつじつま合わせをし、政権を維持していく。
その時折、とても同じ党の政策ビジョンとは思えないことを言いながら、この間長い政権の座にいたのだなあ、しかしそれが長期政権の常道なのだろうなぁ、そう改めて思わされました。
福田さんが示したことは、ある意味、私たちの描く日本像と重なるところはありますが、似て非なるもの、だと思っています。
小泉さんがブッシュさんと一緒になって日本の借金をどれだけ増やしてしまったか。あの改革が国民生活を壊し日本財政を壊し、安倍さんがKYのままトンチンカンに国の根幹である教育を壊し憲法を壊そうとし、今回福田さんは、アメリカが求める自衛隊の海外派遣恒久法にも言及するのだから、アメリカ属国的政治、その流れは、実は何も変わっていないのです。
高福祉国の北欧諸国は、高い税金を徴収されてはいますが安心できる生活が約束されています。その上、国力も経済力も高いということを日本は学ぶべきなのです。
泥沼に浮かぶ泥船に同乗するのはやめようではありませんか。
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