郡和子のコラム

2008年02月01日(金)

未来圏からの風

国民生活の混乱を避けるとしてガソリンなどの暫定税率2か月延長という、国会の議論を封じ込めるつなぎ法案を阻止できたことにホッとしています。

ガソリン値下げに象徴される道路特定財源、暫定税率の問題は、単に道路の問題だけでなく未来の国の形を示す大きな政策ビジョンだということを知っていただきたいと思います。
公平公正・透明・納得の税制、真の地方分権国家、そして、何より官僚支配政治からの脱却を目指す、政治改革であることを。

この議論を封じ込め、連日私のところにも首長さんらが陳情にみえますが、地方への財源を握るお上が脅し地方を震え上がらせているやり方に大きな憤りを禁じえませんでした。

今回、つなぎ法案を阻止し議論の土俵をしっかり作ることができたのです。
私にとって国会内での初めてのピケ活動、マスコミ、そして、国民の皆さんの中には、体を張った抗議活動に批判的な声もありましたが、そうしなければ、国会の意義がなくなる民主主義の危機であったのです。
これから本格的に特定財源問題、暫定税率問題、そして特別会計問題、この国の形をしっかり議論していきたいと思います。

「ああ諸君はいま
この颯爽たる諸君の未来圏から吹いて来る
透明な風を感じないのか」

宮沢賢治の「生徒諸君に寄せる」という詩の一節です。
(初代民主党結党の基本理念にこの詩が引用されていることを知りました。)

私は、未来軸で政治をとらえ、これまでの踏襲でない改革政治を実現していきたいと考えています。
すなわち、アメリカ追随ではない自立した国家、しかも、ヨーロッパ型の福祉国家をめざすべきだと。
年頭のある経済紙は北欧の福祉国家が格差なき成長を実現していることを特集していましたが、日本の目指すべき姿をここに学ぶべきです。

今、まさに、未来圏からの風を政治の中に吹き込まなければ、日本はよくなりません。

利権に満ち怠慢と思考停止に陥っている官僚政治の長期政権から、政権交代を実現し、市民主義の政治へ。

皆さんもこの「未来圏からの風」を、きっと、感じて下さっていることと期待します。


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