郡和子のコラム

2008年04月30日(水)

みなし否決について

悲しいことです。
山口2区補欠選挙の民意はガソリンの暫定税率復活に反対であり、後期高齢者医療制度撤廃であり、福田政権への否認でありました。
しかし、圧倒的な世論の反対を押し切り、4月30日、与党は参議院での審議が途中であるにもかかわらず56年ぶりというみなし否決をして、すでに賞味期限の切れた3分の2の力を使う権力の乱用で暫定税率復活を決めてしまいました。
前回56年前のみなし否決は、「国立病院特別会計所属の資産譲渡に関する特措法」で、国民生活に直結する「税金」の問題とは比べることができない、それだけ、今回のみなし否決は、説明のつかない暴挙なのです。

今日の再議決は、参議院はいらないということでもあります。
憲法最大の精神は民意の反映であり、再議決は憲法の精神に反する憲法違反。民主政治を無視したものだと、断じざるを得ません。

菅直人代表代行は、衆参両院議員総会で(政府・与党は)「2.6兆円の増税をしようとしている。この増税は、国土交通省と道路族という放蕩息子のムダ遣いを許す小遣いといえる。阻止に向けて衆参一体で闘い抜く」と檄を飛ばしましたが、まったくそのとおり。
誰のためでもない、国交省の使い放題財源、道路族議員にとっては道路利権「献金」財源なのです。
2.6兆円、穴があいたと大合唱をしますが、お金はある、それを渡さないだけです。
地方にお金を渡さず地方を干上がらせ、有無を言わさず従わせようとしていることこそ大きな問題であり、逆に、地方政府はそのことをしっかり指摘して中央政府と戦うべきではないでしょうか。
腐った政府、そして、国民を欺く与党の党利党略だと、そう思います。

悲しいことです。政治が国民を向いていないのですから。
このような強権政治を許すわけにはいきません。


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