郡和子のコラム

2008年07月17日(木)

皆さんの怒りの声を聞く

今、私は、県内を回り、皆さんの怒りの声を伺っているところです。

原油高の影響が暮らしを直撃しているのがよくわかります。
ガソリンだけではありません、食料品、生活用品、次から次に家計を直撃、もう切り詰めるところがない、そんなお訴えばかりをお聞きします。
先日、水産振興上重要な役割を果たしている特定第3種漁港のみなと町、石巻と気仙沼を訪ね関係する方々のお話を伺ってきました。ここでも、もう限界だとの声ばかりでした。カツオやマグロの漁を続けられない、街の経済が崩壊する、日本から漁業をなくすつもりか、と。
今月15日には20万隻が一斉休漁という異例の全国ストが行われましたが、それでも政府は燃油高に直接補てんすることには否定的です。

加えて、皆さんからお聞きするのは、年金の問題、後期高齢者医療制度、雇用の問題…、なんと、課題が山積し先送りにお怒りになっていることか。

今年の通常国会は、衆参の与野党逆転現象で実に緊張感と高揚感に満ちたものでした。マスコミや与党は「ねじれ」を批判しましたが、このねじれの力で、長い間の放置されてきた政治と霞が関の悪き風習・腐敗を浮き彫りにすることができたと評価しています。だからこそ多くの方が、政権を変えて足もとの暮らしに直結する課題を解決してほしいと、私たち民主党に期待を寄せてくださっているのでしょう。

格差の拡大によって、これまでの政権が続けた「構造改革」についての否定的な評価と並んで強い福祉社会志向が6割近くになるというアンケートもあり、かねてから私が主張してきた北欧型福祉社会をめざすことを多くの方々が望んでいる、まさに、政策の転換期に来ているのだと実感させられます。
よく、大きな政府・小さな政府論が出てきます。徹底的に行政改革をして財源を生み出せとの声も聞こえてきますが、しかし、日本は現在も大きな政府では決してありません。「行き過ぎた行革」は、実は、さらにナショナルミニマムとしての社会保障を縮小することにつながりかねません。まずは、就労支援や保育、介護、医療といった「公共サービス」に力を入れることが、所得補償をよりも重要ではないかと考えているのです。

政権浮揚を狙った洞爺湖サミットも不発に終わりました。内閣改造に踏み切るのか、それとも次の総裁を模索するのか、死に体に等しい政権で、来年度予算編成、税制改革の時期が目の前に迫ってきます。
これ以上我慢できない、その声を受け止め、この秋は、予算の枠組み、税制の在り方を徹底的に議論したいと思っています。政権奪取をかけ。


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