郡和子のコラム

2008年10月04日(土)

麻生総理、あなたもですか?

<自民党と各省庁が手を結び情報隠し>

私たちが各省庁に求めた資料について、自民党国対が自分たちに報告するよう要請を出し、渡してならないもの、修正を加えるものなど、検閲をしてから出す旨の通知を各省庁に出していたことが明らかになりました。
それに従って官僚たちが民主党からの資料要求に応じない例がこのところ続出しています。

参議院選挙での与野党逆転後、官僚にとって国民に知られては困る情報、例えば、肝炎患者のリスト、居酒屋タクシーなどなど、僅かずつですがこの間私たちは情報を表に引き出すことができました。
しかし、解散総選挙を前に自民党がこんな通達を出していたのです。
これ以上まずい情報が出てきて政権が痛手を受けるわけにはいかないということなのでしょうか。

<補正予算の審議が十分に行えない>

汚染米の流通問題、「消された年金」記録の問題など、一向に資料が出ないことでこの件が明らかになったのですが、資料を求めるのは野党として当然の話です。それらの情報をもとに政府を追及したり褒めたりして政策を見直したり進めたりするために国会があるのですから。それが出来ないとすれば、何のための国会・議会でしょう。
国民の皆さまの負託に応え国会に送っていただき、情報を開示させるのが私たちの仕事の柱の一つだといっても過言ではありません。
これでは、補正予算の審議も十分に行えないではありませんか。

<生活者主権には情報公開が不可欠>

私は生活者主権の国家を作りたいと思っています。
生活者が自立しその権利を発揮するのに不可欠なのは「知る」「情報を得る」ということだと思います。
情報公開がなされなければ判断することもできません。

今回明らかになったのは、これまでにあった役所が隠すということを超えて、与党が隠す、自民党国対が国民に対して情報を隠す、管理する、検閲するということを意味しています。
民主主義国の政党としてあるまじき行為ではないでしょうか。
このような一党独裁強権政治を、国民の皆さまが許すわけがないと確信します。

<麻生総理、あなたもですか?>

麻生総理は、解散を先延ばしにするような発言を繰り返していますが、経済の状況も解散が先延ばしになればなるほど後手に回ります。情報隠ぺいに走らざるを得ない党に、さまざまな社会の歪みを治療することはできません。
麻生さん、「あなたもまた国民の信任を得ないで居座るのですか?」


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