郡和子のコラム

2008年11月22日(土)

今こそ皆さんの声を力に

<自民党機能不全>

麻生総理の失言、政策での迷走は、総理の器、総理の資質という面で、自民党内からも疑問の声が上がっています。このことを総理自身、また官邸はどう受け止めているのでしょうか。
「国民的な人気」といわれるものに乗っかって自民党の議員が選んだ麻生総理のはずでしたが、僅か2ヶ月で、支えていこうという姿は見えなくなってしまいました。
「総理の器」ではなかった人を選んだ与党の議員のみなさんはその責任を忘れ、なんやかやと国会内での発言がかまびすしくなっている様子を見ていると、まさに自民党は機能不全状態だと肌で感じてしまいます。

<政治空白>

政局より政策だと一日も早い経済対策を打つとしながら、第2次補正予算案の提出は先送りするとのこと。その理由を、総理は「常識的な範囲での審議が保証できるどうかわからない」としていますが、「常識的な審議をきちんと行い、常識の範囲内で、成立、結論を出す」と、賛成はできないとしながらも、小沢代表は先日の党首会談で、責任をもって必ず審議するとの意向を表明しました。
各省庁も総理の指示を待っていますが、一向にその指示が下りてこないと役所がぼやいています。
政治空白を作らないと麻生総理はかねてから主張されているのですから、これ以上の政治空白を作らないためにもこの国会で2次補正予算案を出すべきではないでしょうか。

<国民不在>

日に日に厳しさを増していく経済状況。
派遣やパートといった非正規雇用者の契約打ち切りが大規模に進められ、来春の内定者へ内定の取消し通知が送られ始めています。正規雇用者のリストラも、賃金のカットも続出しそうです。
明日のくらしへの不安を増幅させたままで、ホテルのバーや外交日程に逃げ込む麻生総理の耳には、国民の皆さまの声が聞こえているとは思えません。
国民不在の政治状況を変えたい、そう思うのですが、いかんせん、解散権は麻生さんの専権事項です。

<今こそ皆さんの声を力に>

こんなことはいまだかつてなかったことだと思います。政治が空中に漂うだけ。何と情けない、いや、申し訳ないことです。
政治を動かすのは国民の皆さまの声の力だと信じます。
この政治空白を一日も早く終わりにして、この間作られた階級社会の鎖を断ち切り、くらしの改善を図って安心できる社会を、誰もが主権者を実感できる国を、今日より明日がよくなる、そんな日本をつくるために、お力をいただきたいと思います。


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