郡和子のコラム

2009年05月01日(金)

第80回のメーデー 記念すべき日に

働く仲間のみなさんと、記念すべき第80回のメーデーを一緒に祝いたいと思います。

今日の仙台は雲ひとつない青空が広がり、新緑が目に眩しいばかり。
連合宮城傘下の皆さん3000人が勾当台公園で開かれたメーデー宮城県大会に集いました。

メーデーは、労働者の団結を高めるために毎年5月1日に行われる労働者の祭典です。
その起源は、1886年5月1日、アメリカの労働者が8時間労働を要求してストライキやデモを行ったのが始まりだと言われていますが、日本では、それから34年後、1920年に第1 回のメーデーが行われました。
参加者は、 1000人足らず、場所も東京上野公園1ヵ所だけでした。
世界的な民主主義の潮流やロシア革命の影響のもと、1918年の米騒動をきっかけとして、社会運動が各方面で飛躍的な展開を遂げ、労働運動・労働争議が盛んになる中で、日本でメーデーが実施されたのです。
しかし、36年には禁止されて復活したのは戦後46年になってからでした。

さて、今年80回を迎えたメーデー。
今日、また働く人々の困難が顕著になってきています。今こそ、働く仲間すべてとの連帯が必要です。

これまでの自公政権の格差拡大の政治によって、地域の崩壊が進み、労働法制の度重なる規制緩和によって、セーフティネットのないまま使い捨てされる労働者が急増しました。
私たちの生活は痛めつけられ、そして今日の世界規模の経済危機で、さらに、わが国経済と私たちのくらしを直撃しています。
企業倒産、派遣切り(非正規の失職者は昨年10月から今年6月までに20万人を突破見込み)そして、正社員の雇用と労働条件も危機にひんしています(正社員も1万8000人が失職)。
新卒者の内定取り消しも2000人を超えました。

可処分所得は減り続ける一方で、税金や保険料負担は増え続け重く肩にのしかかっています。
年金問題は遅々として解決の目途さえ立たず、医療、介護で多くの人たちが苦しみ、子育てや教育の負担はもはや限界に達しようとしています。

官僚任せの麻生・自公政権は、旧来の制度・仕組みには一切手を付けずに、ひたすら一時しのぎの付け焼刃の政策と、政権維持のために選挙前にバラマキを断行しようとしています。
そして、このツケは莫大な借金と消費税大増税というかたちで国民一人一人に降りかかって来るのは間違いのないことでしょう。

ところで、政権交代にもう少しで手が届くというその目前で、小沢代表にかかわる問題が浮上し、大変ご心配をおかけしていることを申し訳なく思いますが、この件で、元国家公安委員長の白川勝彦さんがご自身のブログに書かれている一節をここでご紹介させていただきます。

「あからさまな権力からの市民・国民に対する攻撃、小沢代表への攻撃ではない、おそらくは日本の歴史上はじめて、まっとうな手段で民衆の手による大変革が実現するその最終段階で仕掛けられた権力による民衆の希望への攻撃なのだ」

どうでしょうか、皆さん。
私も同感です。
つまり、権力の狙いは既得権益の死守です。
これに、断固、労働者が、民衆が、闘わなければ、日本の未来はありません。

私たちは、権力からの攻撃に動じることなく、日本の歴史上はじめての民衆の希望をかなえる戦いに勝利するために、全力を尽くさなければなりません。

一刻の猶予も許されない。
すべての働く仲間の皆さんともに政権交代という一大事業を成し遂げましょう!

第80回のメーデー、万歳!


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