郡和子のコラム

2009年08月16日(日)

変化への期待に応えたい

いよいよ投票日まで2週間となりました。

地域を回ってお話を聞かせていただくと、皆さんが政治と生活への「変化」に対する期待が大きいことを感じます。
それは、この間、皆さんの暮らしぶりがきつくなっていることや、閉塞感、そして将来不安の深刻な状況を率直に物語っていると思います。

と同時に、曲がりなりにも戦後の日本の政治を担ってきた自民党に対する失望も大きいのでしょう。

自民党長期政権は、官僚主導の統治により、政党そのものの使命を置き去りにし政権にしがみつこうというだけになり下がった。例えば、総理大臣をタライ回し、究極の選挙対策の定額給付金のばらまきや人気が高いとみた宮崎県知事に対する出馬要請、果ては麻生総理下ろしの騒動など、国民の生活そっちのけで永田町で繰り広げられた一連の流れに、皆さんが、あきれ、幻滅し、怒り、「今」があるのではないかと思います。

4年前、小泉さんが郵政選挙の際出したマニフェストには、巨額の国の借金に対し「2010年初頭には基礎的財政収支の黒字化を実現する」とありました。
しかし、その後の4年間で黒字化どころか130兆円も借金を重ね、麻生内閣ではわずか7ヶ月で50兆もの借金を重ねています。
そしてその使い道はと言えば、選挙目当ての定額給付金や15兆円の補正予算、補正で緊急なものになぜ117億円もの国営漫画喫茶が必要なのでしょうか。
さらに驚くのは、2兆9千億円の官公庁の施設整備。
ひとり親の児童扶養手当を半減させ生活保護世帯の母子加算も廃止し、さらに年金の問題もいまだに4000万件が宙に浮いたままなのに。
郵政民営化で分社化された郵便局では、サービスが劣化。

完全に民意を置き去りにした政治。無責任な借金。

「自民党がどうも駄目だ、見るに見かね目をそむけたら民主党があった、一回やらせてみるか。」という心境かもしれません。
しかし、「二大政党制による政権交代」は政党政治の再生による民主主義の活性化を目指すものです。
私は、確固たる責任政党として政治を浄化し活性化させるために、「変化への期待」にしっかり応えていきたいとそう思っています。

G20に象徴される多極化する国際政治情勢、100年に一度といわれるグローバル経済危機、そして、良質で豊富な労働力を基盤とした高度経済成長国家から少子高齢化を伴う成熟国家へと、国内外の歴史的な転換点にあって、今の政治のかじ取り如何によって、この国の盛衰が左右される大きな責任を伴うものだと認識しています。
だからこそ、政治をあきらめないで、政治は変わるのだと、私たちの政党にこそ期待をかけていただきたいと思うのです。

人で選ぶ、という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、政治の仕組みを変える今回は、人ではなく、やはり政党で選ぶ、ということではないでしょうか。

何としても政権交代を果たしたい。いや、当たり前の政治システムとして政権交代を実現しなければ、歴史の針を逆戻りさせ、民主主義に汚点を残すことになりかねない、そんな思いです。
民意を置き去りに、疑似政権交代で政治が動いてきたのですから。

国内外に中長期のこの国の形、国民の皆さまの生活の将来像をクリアにお示しすることができるよう、民意のバトンをしっかり握って「変化の期待」にしっかり応えていくつもりです。


2009年08月15日(土)

終戦の日に

64回目の終戦の日です。
戦争で犠牲になった方々に哀悼の心を捧げ、平和への誓いを新たにしています。
過去の過ちを二度と繰り返すことのないように、歴史を知ることの重要性もまた感じています。

ずいぶん前のお話ですが、東北放送に勤務していた時代、戦争にかかわる様々な取材をする中で印象に残った方がいらっしゃいます。
その方は黙々と仏像を何体も彫っておいででした。
死者に対する謝罪。
ご自身の心に大きな傷として残った戦地での思いを込めて彫っていらしたのでした。
戦地を生き伸びた人々にも当時の残像が心に大きな影響を与えていることになんとも言えない気持ちになったのでした。

戦争は殺し合いです。
勝者も敗者も双方に犠牲者がおり、そして、たとえ生き残った兵士であれ心にも強いトラウマが残り、ましてや大量殺戮の核兵器の戦争では、人類社会が破壊されるばかりか、地球の生きとし生けるものすべてを一掃してしまう…。
核戦争は人間の生存を可能とする地球環境の保護を取り払ってしまうのだと認識しなければなりません。

アメリカのオバマ大統領が「核のない世界」をめざすとを宣言しましたが、唯一の被爆国である日本にとっても核廃絶は悲願です。オバマ大統領と手を携えて、核廃絶を訴えていきたいと思います。

過去の歴史と正面から向き合い、その教訓と反省を未来の平和へとつなげる努力を続けたいと、改めて心に誓ったところです。


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