郡和子のコラム
2010年10月03日(日)
ねじれの中で新しい政治のモデルを作る国会に
新しい布陣での臨時国会が始まりました。
1日の菅総理の所信表明演説は、経済、社会保障、地方主権や外交、それぞれの課題を明確に述べ、最後に『政策の国会』『熟議の国会』という言葉で、衆参ねじれ状態の中でもしっかり与野党とも国民の立場にたった議論をのぞむということが強く伝わってくるものでした。
言うまでもありませんが、与党であれ野党であれ国民のためには平等の責任を負っています。
円高、デフレ、雇用、と、深刻な問題を抱える今の日本の状況を打開するために、国民の皆さんの生活の安心につながる補正予算を、十分な審議を行ったうえで速やかに成立させることが、第一の今国会の仕事です。
ねじれ状況の中でも、国会をしっかり機能させる、与党も野党もその責任において、政権交代が可能になった新しい時代の政治の新しいモデルをつくっていく国会でなければなりません。でなければ、国民の皆さんが政治不信を増幅させこの国の政党政治は危機的な状況になるとの認識で取り組みたいと思っています。
さて、多くの皆さんからご心配をいただいた尖閣諸島をめぐる中国との関係ですが、菅総理が臨時国会開会前の衆議院予算委員会で、尖閣諸島は日本固有の領土であることまず改めて示し、「中国の違法操業等に対して我が国の国内法に基づく粛々たる手続きに、中国側の反応は ある意味これを認めない姿勢があったということは大変問題であった。そういう意味で、このことに対し、明確に申し上げ、きちっとした態度で臨んでいかなければならない」と答えています。
ASEM(アジア欧州会合)では、今回の件について、日本の意思をしっかり主張してほしいと思っています。
ところで、2日、自衛隊の仙台苦竹駐屯地で行われた東北6県の殉職隊員合同追悼式に参列し、国家防衛の使命のもと任務遂行中に不幸にも不慮の事故などで殉職された201柱の御霊に、哀悼の誠をささげてまいりました。
ちょうど、百田尚樹さんの「永遠のゼロ」(2006年8月に出版された、あの零戦パイロットにまつわる物語です)を読んでいたところで、戦闘機乗りの過酷さ、人間とは何か、命とは何か、戦争とは何なのかを改めて考えていたところでの参列になり、日本周辺地域に存在する予断を許さない不確実性・不安定性の中で、如何にして日本が平和と繁栄を確保するか、亡くなられた皆さんの意志をも引き継ぎ、今年中に策定される予定の防衛計画について、積極的に取り組んで行くことも、心の中で誓いました。
最後になりますが、今国会から、厚生労働委員会委員、消費者問題特別委員会理事、政治倫理審査会幹事に決まり、また、環境部門での党の政調の責任者として活動することになりました。
臨時国会、そして、通常国会と、菅「有言実行内閣」を支え、幸せを感じることができる日本を作るため、頑張ってまいります。
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