郡和子のコラム

2012年04月07日(土)

新年度、被災地に笑顔の花を 日本に安心の木を育てたい

新年度がスタートしました。

復興庁も、経済団体など民間から出向していただく職員を増員し、4月1日には「企業連携推進室」を設置、各復興局にも連携推進室を設けました。
復興特区制度を活用した企業誘致を推進し、雇用の確保・創出はもとより、先導的プロジェクトをこの地域から発信することが日本経済にとっても重要だと考えているからです。
民間の方々のノウハウを積極的に活用し、企業連携にかかるプロジェクトを推進してまいりたいと思います。

また、先日、2回目の復興交付金の申請を受け付けました。
2回目の申請に際して、復興庁、復興局の職員が何度も現地に出向きこれまで以上に丁寧に制度の説明を行い緊密なコミュニケーションをはかって参りました。
事務手続きについて煩雑とのご指摘もありこれも簡素化させていただきました。
5月の連休明けごろには、各自治体の配分額を確定できるよう、詳細の確認・精査に取り組んでいます。

更に、復興庁のホームページ上で、23年度末までの復旧・復興の取り組みとその成果を取りまとめて発表しています。
かつてない国庫補助率のかさ上げや特例等で、民主党政権らしい政府を挙げての対応をしていることも、きっとお分かり頂けるものと思います。

24年度予算も成立しましたが、23年度の補正予算と今年度の復旧・復興対策の全体の予算は、5年の集中投入期間での見積もりの19兆円のうちの18兆円あまりになりました。
今後はこの予算の迅速な執行を支えてまいります。

ところで、復興へ向かう今、政治への信頼や政治の輝きが失われているのではないか…、心配しています。政治がざわざわし、それが政党政治を否定する動きや政治への諦めにつながっているのだとしたら、真摯に反省をしなくてはなりません。
与党、野党ともに、国民の皆さんの願いに応えるため、冷静に「政局」ではなく「大局」を見極め責任を果たすことが今最も重要なはずです。
すべてが性急になってはいないか…。
政権交代の果実も、甚大で広範囲にわたる複合災害からの復興も、実感するには一定の時間は必要です。
もちろんスピードを加速させますが、明日何かが劇的に変わるということはありません。
せっかく政権交代の戸口に立ち、市民の皆さんが主役になってともに政治を作るという成熟した民主主義をさらに日本に根づかせるために、ここが頑張りどころ、踏ん張りどころだと思っています。

被災地に笑顔の花を、日本に安心の木を、大きく育てるために、ひたすら愚直に時間がかかろうとも取り組みます。
皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。


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