郡和子のコラム

2014年02月09日(日)

安倍さんの筋書き

 

ソチオリンピックの報道から目が離せないことと思います。スポーツのしかもオリンピックの素晴らしさを実感する毎日です。宮城県関係の選手はフィギュアスケートの羽生結弦さんはじめ8人、それぞれがオリンピックという舞台で頑張っている様子に、私もテレビの前で声援を送りながら大いに励まされています。

 

 

ところで、NHKの経営陣の問題が国会でも大きく取り上げられていることは皆さまもご存じのことと思います。

メデイアによる権力のチェック機能を否定するかのような発言をされた籾井NHK会長は、公共放送のトップとしてふさわしい人物でしょうか。

またその会長を選任した経営委員会メンバーのお二人。

新聞に男女共同参画社会基本法を否定するコラムを書き、さらにはメディアへの暴力による圧力を評価し憲法が定める象徴天皇制を否定するような追悼文を書いていた長谷川経営委員、そして都知事選である候補の応援演説を行い他の候補を「人間のクズ」「南京大虐殺はなかった」と発言を繰り返したベストセラー作家の百田経営委員。

放送法31条は経営委員の資格について「公共の福祉に関し公正な判断をすることができ、広い経験と知識を有する者」と定めています。長谷川さんや百田さんの発言を聞いて、「公正な判断をすることができ、広い経験と知識を有する」と思う人はどれだけいらっしゃるでしょうか。言わずもがなですが、このお二人は自民党安倍総裁誕生の立役者で総理の強力な応援団です。

 

そうです、最初は、日銀の総裁でした。

中央銀行と政府は出来るだけ距離を置き政治に対して中立を保ち運営されてきたわけですが、安倍総理がご自分の意を組む方を日銀の総裁に選びました。

 

次に、内閣法制局の長官でした。

憲法解釈、法律チェックをする機関です。集団的自衛権の行使を認めていることを公言している人に変えました。

 

そして、NHK、です。

 

この次は、最高裁判所長官の人事です。今年のお誕生日で70歳の定年を迎える竹﨑博允長官の後任人事です。司法の場も安倍カラーに染めたいに違いない、それを決して許してはならないと思っています。

 

 

オリンピックは筋書きのない感動のドラマですが、安倍政権のこの国の方向性・筋書きは、皆さまにもはっきりと見えてきているのではないでしょうか。感動とは程遠い危険な筋書きです。


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