郡和子のコラム

2014年09月21日(日)

多様性を重んじ一人一人が尊重される国をつくる 

 

民主党の新しい体制が決まりました。

代表代行に岡田克也元代表が、党運営の要の幹事長には枝野幸男元官房長官が、そして政策責任者政調会長は福山哲郎元官房副長官が就任。野党第1党としての存在感を示せるよう努めて参ります。

 

これまで私が担当していた男女共同参画委員会は代表直下の「男女共同参画本部」に格上げして、本部長には副代表である神本美恵子参院議員が、私は幹事長を支える筆頭副幹事長に任命され、その立場で男女共同参画本部も支えることになりました。

 

今回の人事刷新で調査会も見直されました。

 

「新しい公共・社会的包摂総合調査会」が新しく設置され、辻元清美衆議院議員が会長に着きます。

 

多様性を重んじ、一人ひとりがかけがえのない個人として尊重される社会を目指すというのが、私たちの思いです。様々な格差が広がる中で、民主党政権時に取り組んだ『新しい公共』という考えをさらに進めることが、自民党政権との違いを鮮明に表すことに繋がるでしょう。

 

さて、29日から臨時国会が始まりますが、この国の根幹を転換することになる集団的自衛権行使容認の閣議決定についての大きな戦いの場と考えています。

 

行使容認に向けた関連法案は来年通常国会に出すということですが、今年の年末までには日米防衛協力の指針(ガイドライン)を閣議決定に沿い改定する政府方針で、つまりは年末までしか時間がないということです。

 

憲法9条を改正して集団的自衛権の行使を認めるべきだと主張してこられた小林節慶応義塾大名誉教授の発言をここで引かせていただきます。

「集団的自衛権というのは国際法上の概念ではたった一つしか定義がなく、それは「同盟国を守るために海外へ派兵する権利」以外の何物でもない、「海外派兵の禁止は不変である」とか、「戦争に巻き込まれることはない」など、なぜこれが言えるか不思議であるし、この人が首相であることに一種の恐怖を感じる」

「「新3要件は、従来のものと不変」ならば、要らないだろう、なぜ出したんだ。あからさまな嘘だ。天下の総理大臣が公然と嘘をついて、官僚もブレーンもそれを止められないという本当に驚くような話になっている。決してあきらめないで監視を続けていく」。

 

改憲論者だった小林さんだけではありません。多くの憲法学者、有識者、元防衛官僚、そして自民党の古賀誠氏はじめ自民党の重鎮だった方々もこの安倍総理の暴走に反対の声をあげてくださっています。

 

私たち民主党は、改めて安倍政権と強い姿勢で戦って参ります。

 

アベノミクスの本質は、資産を持つ投資家、富裕層を豊かにし、多くの国民を置き去りにするものだと気づき始めた方も少なくありません。

 

復興も自民党政権で加速どころか減速していることを心配する方が増えています。

 

安部総理は、折りに触れ私が責任者だと全権委任されたかのように振舞っていますが、実際には2009年に自民党が大敗した時よりも少ない得票数で圧勝して政権をとりました。

私たちが不甲斐なかったのが原因ではありますが、それを大きな教訓として、自民党とは違う政治を民主党が皆さんにお示しできる国会にしてまいりたいと思います。


コラムカレンダー

  • 9

    << September. 2014 >>

    S M T W T F S
    « 8月   10月 »
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    282930  
  • 月別アーカイブ