郡和子のコラム

2016年09月17日(土)

新しい布陣で臨時国会に臨む

臨時党大会で蓮舫代表が選出され、幹事長には野田前総理が就任、新しい布陣で26日召集の臨時国会に臨むことになりました。

臨時国会では、経済対策の第2次補正予算案をはじめ、TPP、労働法制、年金、そして憲法、天皇陛下の生前退位についても議論が行われる見通しです。

重要案件ばかりですが、会期は11月末までで、とても窮屈な日程です。

与党は、補正予算を成立させた上で、通常国会から持ち越したTPP承認案などの審議を10月半ばに再開、11月8日のアメリカ大統領選挙までには成立させると言及しました。

アメリカ大統領候補は二人ともTPPに反対を表明し、アメリカ上院での審議は今年中行われないにも関わらず、です。

去年は憲法違反の疑いが濃厚の「臨時国会召集せず」で、今回は、まだ国会が始まる前から、議論を尽くさねばならない重要法案を、丁寧な議論は抜きにして強行採決をしますよ、と言っているように聞こえます。

安倍総理は12月前までに全ての審議を終わらせることが理想的だと考えているのかもしれません。

解散総選挙を、臨時国会会期末、あるいは来年の通常国会冒頭、と、頭に描いているのでしょうか。

心して備えなければなりません。

話は変わりますが、映画「シン・ゴジラ」のヒットで注目されている映画があります。

東日本大震災の発生、福島原発事故、あの3,11からの5日間、官邸内で対応に当たった人たちと東京・福島の人々を対比させて描いた「太陽の蓋」という劇映画です。

シン・ゴジラではゴジラの情報を日本政府やアメリカ・国連がちゃんと把握していたけれど、あの原発事故で東電から情報が政府に伝わっていたか…、当時の菅総理らが実名で登場するドキュメンタリードラマで、国会事故調査委員会の報告書や関係者への取材を重ねて作られた真に迫る映画で、海外での反響も大きいと聞きました。

仙台での上映はフォーラム仙台ですでに終えたということですが、これから公開される地域や自主上映も可能なようです。是非、見て頂きたいと思います。

あれから5年半、福島第一での核燃料の取り出し作業を巡る問題や凍土壁の問題、そして高速増殖炉原型炉「もんじゅ」も、やはり、臨時国会の大きな論点です。

皆さまの信頼を頂けるよう、頑張って参ります。


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