郡和子の日記

2006年05月11日(木)

2006年5月11日の日記

メタボリックシンドロームの委員会質問で大きな反響があった。
現場の医師からは、そうだ、そうだ、と言う意見。
また、病気の予防は大切で、それに対して反対と言うのはおかしい、と言う意見も寄せられた。
予防が重要なのは言うまでもないことだが、メタボリックシンドロームという概念の診断基準にはっきりとエビデンス(=根拠、証拠)がない、そして、メタボリックシンドロームの患者とそうでない人の追跡調査で死亡率に大きな開きはなかった、とまで言っている欧米の権威ある学会の共同声明を無視して、何故、今回、メタボリックシンドロームを予防の重要な基準とするのか…。そこに大きな疑念がある、と、申し上げたのだ。
重ねてお話しするが、病気を未然に防ごうとすることに、何も異論はない。
確立したエビデンスであれば、それは、有効な政策になると思っている。そして、そのエビデンスを作るためにも重要な視点・政策が、今日本に欠如している。それを構築するシステムを作ることのほうが重要ではないか、と、思っている。

明日も質問に立つが、今回の政府の医療制度改革は、その根底のところで、本当に私たち国民の利益につながるのかどうか。

野党だから反対の立場から意見を言うのは当然だ、ではない。
私自身が、今回の法案が、本当に私たち国民の利益につながるのか、という、心配の一点で、質問させていただいたのだ。

夜、連合の皆さんとの懇談会があって、高木会長と少しお話させていただいたあと、すぐさま事務所にこもって明日の質問準備をしている。


  • 連合の高木会長とご一緒に

日記カレンダー

  • 月別アーカイブ