郡和子の日記

2006年07月19日(水)

2006年7月19日の日記

今日から2泊3日で合宿。
場所は、瀬戸内海の直島。
「国のかたち」勉強会の合宿だ。
朝仙台を出発、午後岡山について、船で直島へ向かう。

直島は、島の半分が三菱マテリアルの工場地帯、隣のあの産廃問題で一躍有名になった豊島。その豊島をきれいにするためのリサイクル施設もある。
半分は、福武財団所有の現代アートの地域。

あいにくの豪雨で被害も出ている中だが、視察勉強をかねての合宿だ。

宿泊施設「ベネッセハウス」は安藤忠雄氏の設計によるもので、これ自体もアート。
部屋にテレビがないのに驚く。

基調講演はAMDAの菅波茂代表。災害や紛争による難民発生後、いち早く現地に駆けつけ医療支援をしているNGOだ。戦争や災害や貧困の不条理がいかに人智を超え人に過酷であるか、ならば、その不条理に対する問題解決能力はどうあるべきか、考えさせられた。

雨が上がって、対岸には高松の町並みが見えた。ゆっくりと瀬戸内を船が行き交う。

夕暮れから地中美術館へ。地形を利用した美術館で、その名が示すように建物の大半が地中にある。これも安藤忠雄氏の作品で、風景を損ねることがない様にとの配慮だ。
ジェームズ・タレルの「オープンスカイ」のナイトプログラムを楽しむ。
45分間、天井に開いた空を光の演出によって眺めるだけのプログラムだが、天井の四角い穴が、本当に空なのかどうかが分からない。スクリーンの様にもみえるのだが…、45分間、只ただジーッと、上を見上げていた。
参加した議員諸氏から、45分も何もせず何も起こらないプログラムに、怒りの声続出。
確かに、こんな時間は議員になってついぞ経験したことがない。限りない無駄と思える時間が、また良かった、と、思ったが、怒りの収まらない人たちも多く、夜はこの話で大いに盛り上がる。


  • 船の上から直島を見る 三菱の工場地帯

  • AMDA菅波氏の講演

  • 地中美術館(パンフレットから転載)

  • 45分間眺め続けた「オープンスカイ」(パンフレットから)

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