郡和子の日記

2006年12月22日(金)

2006年12月22日の日記

朝、仙台駅を出発し熊谷まで行く。
外国人労働者問題の作業チームの視察だ。
新幹線乗り換えの大宮駅で、りょうた君という4歳の男の子と出会う。
とても元気で新幹線が大好きな様子。
お父さんと一緒にスキーをしにいくのだという。3歳からスキーを始めたそうで、何でも良く知っていてビックリさせられた。
大宮から熊谷までの短い時間だったが、楽しい会話をさせてもらった。

熊谷で民主党の中川正春衆議院議員、大島敦衆議院議員、津田弥太郎参議院議員、富岡由紀夫参議院議員、
石関貴史衆議院議員、太田和美衆議院議員と合流して、群馬県の大泉町へ。

大泉町は南米を中心にした外国人が人口の16,16%を占める。
当初の「デカセギ」の状態から、日本で家族を形成する定住の状態へ推移しているのだ。

日本で生まれ育っていく日系4世の時代を迎え、保育や教育の問題が待ったなしになっている。

2003年に開設されたバルン・マジッコ託児所を視察。
0歳から10歳までの子どもたち48人を託児しているという。
朝7時から夜8時までで、子どもたちには3食給食を出しているということだった。
つまり親たちは朝早くから晩まで、いわば3Kの職場で働き詰め。
無邪気に片言の日本語を話す子どももいたが、明らかに就学期に入った子どもたちは、ここに居ていいのだろうか。
やはり、教育に関心の薄い親たちが少なくないことが問題だと運営者の山口マリアさんが話してくださった。

その後、ブラジル人の経営する学校ヘベッカ校を視察。
小学校から高校まで190人の生徒たちが学んでいる。
来日して間もない子から14年も日本で暮らす子どももいた。
行政からの援助は国を含め何もない。生徒たちの授業料で賄うのだが、机や椅子、教材に至るまで、厳しいやりくりでの経営だ。

単に「多文化共生」だけを強調できないさまざまな問題が生じており、国としての体制整備を急がなくてはならないことを痛感。
親たちの働く環境の問題もそうだが、出入国、在留、社会保障、教育と、いずれも緊急性が高いと認識した。

午後一人視察団から離れ帰仙。

夜、町内会の有志の方々と懇談会。更なる応援をお願いする。


  • バルン・マジッコ託児所で

  • ヘベッカ校での授業風景 

  • 町内会有志の皆さんと

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