郡和子の日記

2008年06月17日(火)

2008年6月17日の日記

大地震の被災地に入りました。
現地で被害の様子を目の当たりにして言葉を失いました。

今でも行方不明の方の捜索が続いている現場は、通行止めの国道を徒歩でしか入れませんでしたが、一時間ほど歩いて行ってみました。山肌がむき出しになって、今にもまた大きな岩石が落ちてきそうな状況の中で、土砂を手作業でかき分け捜索が続いていました。
時折、パラパラと崩れるところもあって、2次災害も心配される状況です。
全国各地から、消防、警察の方々、そして、自衛隊の皆さんが懸命に作業をしてくださっています。
しかし、捜索は難航しています。

支所の対策本部の皆さんは、被災者の皆さんへの対応へ追われています。疲れた様子が伺えます。

東北放送時代取材などでお世話になった方々が多く被災者になられました。
花山と栗駒の避難所で皆さんにお話を聞かせていただきました。

今回の地震は、住宅への被害は最小限にとどまっていますが、震源地付近から住宅の審査も行われ、3日間でおよそ2100世帯を終えたそうです。うち5%が危険家屋と診断され、赤い紙が家の前に張られました。
仮設住宅の設置も急がれるでしょう。

山合いの田植えを終えたばかりの田んぼはところどころ干上がっています。地割れができていました。
牛も、犬も、家主がいない中、鳴き声だけが聞こえました。

道路がいたるところで寸断されていて、復旧も進められているのですが、なお長い長い時間が必要です。

時折、どーんと大砲のような音と上下に弾むような余震が襲ってきます。
梅雨入りも時間の問題、せき止め湖の状況、そして、あらたな土砂崩れが心配です。

まだ不明の方々が12人、早く見つかってほしいと思います。
復旧のために、被災者の皆さんの生活再建のために、私たちもできる限り頑張りたいと思います。


  • 花山の避難所にて

  • 耕英からの避難者の皆様と

  • このような箇所がいくつもありました

  • 警察、消防、自衛隊の方々の懸命の救助が続いています

  • 土砂崩れの現場は見るも無残です

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