郡和子の日記

2010年08月17日(火)

2010年8月17日の日記

寒いと感じるストックホルムです。

社会省を訪ね、カリン・ヨハンソン副大臣と面会し、健康・医療・こども・家庭政策についてお話を聞かせていただきました。
総選挙を9月19日に控え、9,5%という高い失業率を背景に、雇用問題や医療問題などが主な争点になっていると聞きました。特に高齢化率の高まりで医療費の伸びが見込まれる中、各党、老人福祉の分配等、「熱いポテト」の様な議論が展開されているとのこと。

この間もいろいろな改革が進められているそうですが、高齢者へのサービスのニーズ査定や、選択の自由を定めた立法について、また、認知症の新しい指針のお話も聞かせていただき、興味深いものでした。

その後、ストッホルムから車で40分ほど移動、落ち着いた街ダンデリュード市の高齢者向け「特別の住居」を視察しました。
かつての老人ホームはなくなっているそうです。
少人数が暮らすケア付きの集合住宅の様子を見させていただきました。
福祉は市町村、医療は県が責任主体となっていますが、その連携などについても話を聞きました。

午後は、ストックホルム市のテッパン保育所を訪ねました。
就学前教育、いわゆる幼保一体型の教育と保育を提供する施設です。
98年から新しいカリキュラムで1歳児から5歳児まで学ぶそこは、教育とは何か?を改めて教えてもらったような、感心する施設でした。
保育サービスは教育制度の一部、育児休業、こども手当など、現金給付も含めた手厚い家族支援政策が、どのように国民に支持されているのか目の当たりにしました。

夜は大使公邸で夕食会を開いていただき、政治経済情勢についてもお話をお聞かせいただきました。
バルト海に面した所にある公邸のすぐ近くには、あのABBAのメンバーの住むという豪邸もありました。
冬は海面も凍るとのこと。

ホテルに戻って、「氷のホテル」を模した「氷のバー」を覘いてきました(熱い観光スポットにもなっているそうです)

明日は、しょうがいしゃの雇用会社と24時間在宅でのターミナルケアを専門にしている医療機関を回る予定です。

今日は一日時折雨が強く降る肌寒い一日でしたが、王宮付近では薄着の観光客の方々も少なくありませんでした。寒くないのかしらと思いますが、コートを着ている人、ノースリーブの人、ほんとさまざまでした。


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