郡和子の日記

2010年08月18日(水)

2010年8月18日の日記

ノルウェー、ストックホルムでの調査は、今日、最終日で、夜、ドイツベルリンに到着しました。
ノルウェーでの時間は短くて、もう少し滞在していろいろ見てみたかったと思いますが、仕方がありません。

まず、しょうがい者の雇用会社「サムハル」を訪問し、それぞれのしょうがいの人に適した、つまり、何をサポートしたらどう働けるか、その人のしょうがいの程度をしっかり判断して雇用を作り出し、福祉ではなく雇用の現場に送り出している様子を伺い、給与の補てん制度についても聞きました。
雇用者は2,1万人。
ボルボやイケア等の工場の下請け主流から、洗濯、買い物など、サービスの分野へ雇用がシフトしている状況も伺いました。
福祉政策から雇用政策へ完全に変わってきている。多くの国費を投じていますが、皆さん当たり前のことのように話しておられました。

それから、ノーベル賞受賞の会場である市庁舎や国会を見て、午後は、終末期医療の現場を視察。
ホスピスと在宅終末医療を支える民間の機関です。
これまたストックホルムから40分ぐらい離れたところで、とても静かな落ち着いた屋並みの街でした。
少人数のホスピスで、訪問では島々の多いデービー市とダンデリュード市をカバーしていて、単身で暮らす方の自宅での最後も看取ってきています。

日本でよく見る気管切開、胃ろうなどの長期の寝たきりのお年寄りはどこにも見当たりません。
リビングダイの考え方が浸透しているのでしょう。しかし、県と市町村との連携、介護との連携は課題も多いと伺いました。

まだまだ伺いたい事や見たいこともあったのですが、ドイツへ移動。
夜はドイツ大使館公邸で大使と懇談。

ストックホルムでは今日ようやく青空も見ることができました。
ドイツも夜着いたのにまだ明るいんです。
明日はドイツの労働分野を調査します。

移動のバスの中で日本の新聞を見ましたが、まだまだ暑さが続いているようですね。


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