郡和子の日記

2011年04月16日(土)

2011年4月16日の日記

交通経済、港湾・空港計画、貿易論、経済環境分析、ロジスティックスが専門の現東北工業大学教授の稲村肇さんと復興ビジョンについて意見交換をさせていただきました。

午後は、仙台市内で透析患者さんの拠点にもなっている社会保険病院に伺い、被災状況を視察。
震災直後、各地から600人の患者さんが集約され、治療を受けたところです。当初、自家発電の燃料が枯渇すると聞き全力で対応をさせていただきました。
ところが、先日の大きな余震で病院施設そのものにも甚大な被害が生じ、入院患者さんたちの病院内での移動も余儀なくされたところでもあります。現状をお聞かせいただきました。
また、職員の皆さんが、南三陸町へ検診バスを使った出張診療所を設けてくださいました。
避難された皆さんもどんなに心強かったでしょうか。

ちょうど、看護協会の仙台・黒川支部の総会も開催されていて、アポイントもとらないままでしたが皆さんを激励させていただきました。

また、避難所等を回り、夕方からは、仙台事務所で県連の復興プロジェクトチームの打ち合わせを行いました。

政府で復興ビジョンを作る総理の諮問機関である「復興構想会議」の一回目の会合が開かれましたが、党内の復興ビジョンチームでも、この間、岩手への調査や連日のようにヒアリングを重ねています。党のチームは明日・明後日と宮城に入ります。
被災地の自治体や住民の声をしっかり届ける必要性が高いと、県連としても取り組みを強化します。

もうひとつ、仙台事務所に仙南地区で在宅医療を支える岡部医師がみえ、次のようなお話をしてくださいました。
行方不明の方々が多数おられるが、未だご遺体もなく見送りの宗教的儀式を出来ずにいる御親族の方は、あの震災津波の悲劇の瞬間で時間が止まったまま苦しんでいる。
宗教の持つ意味を考えずにはいられない。

臨床心理士の皆さんだけでなく宗教家の方々がそうした被災者の皆さんとつながること、また、あのおびただしい瓦礫は廃棄物ではなく大切な家族の鎮魂の象徴でもあり、祈りの象徴でもある、私はとても重要な視点だと思っています。


  • 宮城県連復興プロジェクトチームの打合せを行いました

  • 仙台社会保険病院の震災被害状況を視察

  • 建物外壁にもたくさんの亀裂が入っています

  • 県看護協会黒川支部の総会に飛び入りでご挨拶させて頂きました

日記カレンダー

  • 月別アーカイブ