郡和子の日記

2011年08月01日(月)

2011年8月1日の日記

福島へ厚生労働委員派遣で視察に入りました。

未だ福島第一原発の事故の被害が収束しない中、まず福島県農業総合センターで放射性物質のモニタリングの様子を見ました。
分析機器は現在4機で、農作物を細かく砕き一つ一つ検査しています。
農業センターで検査ができなかった時には、結果が3日過ぎないとわからなかったそうですが、地元で分析できるようになってすぐに対応できるようになりました。結果はすぐに地元新聞で公表しています。
記事は毎日掲載し、検査をクリアし市場に出荷されたものの安全性を消費者に伝えているといいます。
汚染稲わらの牛肉の問題もあり分析機器を今後も増やす方向だということですが、検査には手間も時間もかかります。

また郡山市内の保育所を視察しました。
保育所の入り口には放射線量のモニタリング結果が張り出されていました。毎日観測して掲示しているのだそうです。
庭の表土を除去し、建物の除染もしているということですが、こどもたちは外遊びをずっとしていません。
こども達の屈託のない笑顔、でも、大きなストレスが続いていることを保育士さんたちは感じています。
影響を心配するほどの数値でなくなっても保護者の方々はそうすんなり受け取れない。こども達にもその思いが伝わっているのでしょう。外で遊びたいと言うお子さんはいないのだそうです。

そして、ハローワークへ伺い雇用状況を伺った後、原発事故の対応拠点となっているJーヴィレッジに。
原発の作業をする皆さんの様子を見ました。
線量の測定、健康管理と医師の派遣状況、また、新たに加わる作業員の放射線教育の様子など。
きょうは気温もそれほど上がらなかったのでまだいいのですが、防護服にマスクをつけ過酷な作業が続いています。
救急医療の医師が3~4日のローテーションを組んで全国から詰めているそうですが福井から来ているという医師にこれまで作業員が緊急に運ばれた例についても聞かせていただきました。
大勢の男性たちが次から次にJ-ヴィレッジ内を行き交っていましたが、今後もいったい何人その仕事につかねばならないのか…。

夕方いわきから東京へ。


  • 保育所の玄関には放射線量の測定結果が

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