郡和子の日記

2011年09月23日(金)

2011年9月23日の日記

朝、四季の会、秋の例会。
Tさんのお宅でのE・H・ノーマン著の「日本における近代国家の成立」を教材に、第5章の土地改革とその社会的帰結について読み込み、明治6年の地租改正のもたらした社会構造について意見交換を行いました。

その後、台風15号の影響、被害調査の視察を行い、まず、女川町役場に行ってお話をお聞きし、仮設住宅の方々にお話を伺いました。
町内の沿岸部の道路は海水の浸水を防ごうとかさ上げされていたにもかかわらず、雨での浸水に間に合わなくて突貫でさらなるかさ上げを行い通行できるよう努力されていましたが、そのためか、複雑な道路になっていて移動に思いのほか時間がかかってしまいました。
仮設住宅では、山からの鉄砲水が襲い、集会所で一夜を過ごした住民の皆さん、台風による山津波の恐ろしさに、高台移転を躊躇する思いが生まれていることを感じました。

その後、石巻、雄勝と、土砂災害や道路の情況、浸水の状況など見て回りました。
満潮も重なったこともあり、地盤沈下で大量の雨水が海に流れず、腰のあたりまで水につかって、ボランティアの方々の手を借りながら泥かきに追われている皆さんや、仮設住宅でも床上浸水し、後片付けに追われている皆さんからもお話をお聞かせいただきました。
さっそく仮設住宅では石巻市が床のカーペットの張り替え工事を発注したということでしたが、冬に向けての加えての改修等もお願いいたしました。

震災を乗り越え船の準備を整えつつあった浜では、船に水が入ってエンジンの修理のやり直しに追われる漁師さんたちにもお話を聞かせていただきました。

雄勝の支所の仮庁舎の裏のがけは、震災で亀裂が入ったところに、猛烈な雨が流れ込み、地面をえぐっていました。

また、石巻管内は、稲刈りを待つばかりの田んぼが海のように大規模に浸水、ポンプで水を吐き出す作業も追いつきません。

地盤沈下の影響が、今回の台風の雨での被害を広げているという、困難な状況です。


  • 女川の仮設住宅にて

  • 仮設住宅への台風被害状況を視察

  • 雄勝の浜で漁師さんからお話を伺う

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