郡和子のコラム

2006年07月14日(金)

じん肺、九州も勝訴

トンネルじん肺訴訟は、7日の東京地裁判決に続き、13日の熊本地裁判決も、国の責任を認める判決を出した。
しかも、国の責任を、東京地裁の1986年から認める判決よりも更に踏み込む1960年時点からとしている。救済の幅がぐっと広がることになる。

東北でも原告145人で現在裁判が行われており、9月にも仙台地裁で判決が言い渡される予定で、きっと、多くの東北の原告の皆さんが、心強く熊本地裁の判決を見たに違いない。

判決を聞かず亡くなった人もいる。家族のために仕事に精を出し、安全対策が講じられなかったばっかりに、命を縮め、苦しんで亡くなった人たち。そして、今、じん肺で苦しんでいる方々…。国にとっては重い判決だが、不作為を続けたことにより、患者を増やす結果になったのだ。控訴せず、具体的な対策を早急に講じるべきである。


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