郡和子のコラム
2010年04月04日(日)
民主党政権の国の形、基軸を示したい
<新年度スタート>
戦後5番目の早さで成立した予算でいよいよ新年度が始まりました。
こども手当・高校授業料無償化に代表される「人への投資」「人生前半への社会保障の充実」という転換を示すこれまでにない予算編成で、きっと、その変化を実感していただけるものと思います。
さまざまな声が聞こえてきますが、人口減少社会の中で人々の幸福度をいかに高めていけるのかこの国の未来像の議論の入り口に立ったといってもいいでしょう。
今年度の予算は、歳入の面でも注目していただきたいと思います。
税外収入として特別会計から10.6兆円という過去最大の額を取り込みました。
これは、税収の落ち込みを補てんするという意味だけでなく、無駄使いに大いに切り込んだ一歩として評価できるものです。
民主党が政権公約で皆さんに約束したことをどれだけ果たしていけるか、その真価がいよいよ問われてくることになります。
<マニフェストへの意見をお聞かせください>
さて、参議院選挙を前に民主党マニフェスト2010の策定作業が本格化します。
皆さんのご意見をお聞かせいただく「マニフェスト・タウンミーティング」も、全国の各総支部主催で一斉に開催される予定です。
私の宮城1区総支部も、24日、青葉区みやぎ台と太白区市民センターで開催いたしますが、これ以外にも多くのご意見を頂ける場を作りたいと準備を進めているところです。
ぜひご参加くださいますようお願いいたします。
一方、国会議員団はそれぞれの専門性を生かし「国民生活研究会」「成長・地域戦略研究会」「分権・規制改革研究会」の3つの研究会に分かれて議論が始まりました。
私は、年金・医療・介護・子育て・教育・雇用・消費者・人権分野及びこれらの政策に関する財政措置のあり方について検討する「国民生活研究会」の事務局次長の任をいただき、週2回の検討会に望んでいるところです。
『国民の生活が第一。』というキャッチフレーズで、これまで私たち民主党はあらゆる戦いを挑んでまいりました。
また、その結果として初めての選挙による政権交代を成し遂げたのだと思っています。
『国民の生活』は民主党のメインテーマ、国民のみなさんの幸福度をより一層高めていくために、2009マニフェストの修正や加筆等、最終とりまとめまで精力的に取り組んでまいります。
<民主党政権の目指す国の形、基軸を示す>
ところで、内閣の支持率が落ち続け民主党への熱い期待は失望に変わった、との叱咤の声も、しかし、長い間政権にあった自民党もごたごたし低迷、第3極への期待が大きくなりつつあるとのマスコミ等の分析も、耳に目にします。
私自身も強い危機感を抱いているのですが、それは、民主党政権が目指す方向性を表わし切れていないのが原因だと思っています。説明責任を果たすのは、総理はもちろんですが、民主党の政治家一人一人に課せられているのであって、大いに夢を語っていきたいと思っています。
例えば、財政の課題は、この国の「借金」だけでなく「資産」もしっかり国民のみなさんにお示しすることが必要で、資産を隠したままいたずらに将来不安をあおるのはフェアではないと考えます。
そして、少子高齢化がさらに進み労働人口が減っていく中で、いかに、持続的安定的な成長を促せるか、安心できる社会保障と、しかも、その社会保障の分野、医療や介護での経済的効果を生み出し、農業林業漁業の一次産業分野で付加価値をつけ、日本の文化や環境を生かした観光での立国など、いわば新しい産業革命を起こしていく仕組みを構築することが重要なのだと思います。
それは地方主権下での地域定住圏構想にも結び付いていくものです。
いずれにしろ、国の形、基軸を示せるよう今後も努力を続けたいと思います。
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