郡和子のコラム

2009年08月15日(土)

終戦の日に

64回目の終戦の日です。
戦争で犠牲になった方々に哀悼の心を捧げ、平和への誓いを新たにしています。
過去の過ちを二度と繰り返すことのないように、歴史を知ることの重要性もまた感じています。

ずいぶん前のお話ですが、東北放送に勤務していた時代、戦争にかかわる様々な取材をする中で印象に残った方がいらっしゃいます。
その方は黙々と仏像を何体も彫っておいででした。
死者に対する謝罪。
ご自身の心に大きな傷として残った戦地での思いを込めて彫っていらしたのでした。
戦地を生き伸びた人々にも当時の残像が心に大きな影響を与えていることになんとも言えない気持ちになったのでした。

戦争は殺し合いです。
勝者も敗者も双方に犠牲者がおり、そして、たとえ生き残った兵士であれ心にも強いトラウマが残り、ましてや大量殺戮の核兵器の戦争では、人類社会が破壊されるばかりか、地球の生きとし生けるものすべてを一掃してしまう…。
核戦争は人間の生存を可能とする地球環境の保護を取り払ってしまうのだと認識しなければなりません。

アメリカのオバマ大統領が「核のない世界」をめざすとを宣言しましたが、唯一の被爆国である日本にとっても核廃絶は悲願です。オバマ大統領と手を携えて、核廃絶を訴えていきたいと思います。

過去の歴史と正面から向き合い、その教訓と反省を未来の平和へとつなげる努力を続けたいと、改めて心に誓ったところです。


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