郡和子のコラム

2015年01月24日(土)

新たな思いで通常国会へ

年末の総選挙の結果を受け行われた代表選挙では、全国の党員・サポーターの皆様方にもご協力いただきました。改めて感謝いたします。

新しい代表となった岡田克也氏のもと、党一丸となって取り組んで参ります。

 

「一部の富裕層だけが得をする経済を認めるのか?それとも努力する人みんなが収入増や就労の機会を得る経済を目指すのか?」

これは、アメリカのオバマ大統領が、「ミドルクラス経済」を復活させるため、格差解消への強い意欲を示した20日の一般教書演説の一説です。

アメリカが進めてきた「富める者が富めば、貧しい者にも富が滴り落ちる」というトリクルダウン理論を大転換するもので、格差拡大によるミドルクラスの崩壊は深刻な経済の長期停滞をもたらし、教育の格差がさらなる格差を生み落とす、この流れを断ち切りたいと述べたものです。

 

世界中でベストセラーとなったフランスの経済学者トマ・ピケティの著書「21世紀の資本」。

とても分厚い本ですが、このお正月に読まれた方もいらっしゃるかもしれません。

「資本主義では貧富の差は構造的に拡大していく」とするこの本では、先進国の膨大な経済統計を分析し格差是正には富裕層への課税強化が不可欠と主張しています。

 

オバマ大統領も「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が滴り落ちる(トリクルダウンする)」とする経済理論が破たんしていることを認識し、方向転換を図ることを示したものと思います。

 

そして、日本も、気づくべきです。うすうす感じながら、何も言えない社会では、未来はありません。

今の政権の経済政策の転換、つまり、アベノミクスからの脱却、再分配の見直しを図ることがいかに重要かを改めて強く主張致します。

 

私たちは、新たに党内に、共生社会創造本部を作りました。

経済のグローバル化が進むなかで格差の問題は先進国共有の非常に重要な課題です。

日本こそが格差社会を乗り越えるモデルになるとの思いで、政策を積み上げて参ります。

 

いよいよ新体制のもとでの通常国会が始まります。

経済対策、安保法制、社会保障関連等々、山積する問題を、国会審議を通し、再び皆さんの信頼を頂けるよう、キラリと光り、大きく頷いて頂ける論戦にして参りたいと思います。


コラムカレンダー

  • 1

    << January. 2015 >>

    S M T W T F S
    « 12月   2月 »
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728293031
  • 月別アーカイブ