郡和子のコラム

2006年01月31日(火)

外務大臣の発言とは思えない

麻生外務大臣が
靖国への天皇の参拝に言及した。
先週末、公明党の参議院議員の後援会の会合で話したと言う。

海外のメディアも速報で伝えた。

およそ、この国の『外務大臣』の発言とは思えない。

昭和天皇は戦後8回靖国に参拝したが、
A級戦犯が合祀されてからは一度も行っていない。

天皇陛下も驚いたに違いない。

戦後60年の節目で、去年、サイパンを訪れ、
事前まで予定を発表せず朝鮮半島出身者の慰霊塔にもお参りした
そのお気持ちを、麻生氏はどう捕らえていたのだろう。

外交の責任者が、
小泉さんの参拝問題でアジア外交が八方塞なのを知っていながら、
自らそれを打開するのが仕事であるのに、
びっくりを通り越す発言だ。

このような人に外交のトップを任せておいて良いものだろうか。

日記に少し前、ドイツの戦後の歩みについて触れたが、
あのドイツの国是は「謝罪と記憶」
だからこそ周辺国との友好関係を構築できたというが、
日本は「謝罪」も不十分、
「記憶」は捏造も可能状態。

これでは、「中国脅威論」どころか、
「日本脅威論」のほうが正しい。


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